狛〇(こまわ)くらぶもスタートして早くも5年がたち、100人弱だったメンバーも2倍の200人を超えました。健康であれば日々の生活も楽しめるモノ、そのためには少しでも意識して体を動かしましょう。
古来、人間は動くように身体は設計されています。しかしながら生活が豊かに、便利になるにつれて動かなくなり、理想の状態からはドンドン外れて行ってあちらこちらに不都合が表れて来ているのが現状ではないでしょうか?
そこでメンバーの方には少しでも自らの身体を、体調を知っていただき健康な生活の一助にしていただきたいと思い、喜多見名倉堂・小沼昭博先生に連載をお願いいたしました。不定期連載とうたっていますが希望は月一。参考にして下さいませ。
気象病(気圧と痛みの関係)-シリーズ 自分の体調を知りましょう1(不定期連載)
雨が降ると古傷が痛む」、「憂うつな気分になる」…。愛知医科大学病院・痛みセンターで診察する名古屋大学教授の佐藤純先生は、こういった訴えを聞くことが多いといいます。
そこで、骨折後の慢性痛に悩む患者に、梅雨時の気圧や気温を再現する部屋に入ってテストしてもらうと、気圧が下がり始めた直後に痛みがひどくなったり、下がりきると痛みは和らいだが、気圧が上がり始めるとまた痛んだ。という訴えが多いといいます。
同様の現象は、関節炎や神経障害、うつ症状でも現れることが、ラットの実験でも確認されています。「痛みが強まるのは内耳が気圧変化を感知し、自律神経のバランスが崩れて交感神経が興奮するため」のようです。
梅雨時は寒暖の差が激しかったり、空調によって室内が冷えすぎたりすることも多いので「寒くなると痛みは悪化するので、なるべく体を温めるように」佐藤先生はアドバイスします。
薄手のものを羽織ってまず対応するといいのですが、体を温めるには入浴も効果があります。37~40度の温(ぬる)めのお湯に入るとリラックスできます。は「みぞおちから下だけつかる半身浴を20分以上するのが理想で、忙しい時でも5分間入るだけで違ってきます。肩まで入るとさらに血行が良くなる」と言います。
また、自律神経のバランス感覚が低下すると内耳の働きも低下するので、運動(スポーツ)も非常に効果的です。適度の運動を心がけるといいでしょう。
- 片足立ちでバランスを取る運動
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片足でバランスを取りながら、脚の筋肉を鍛える運動です。バランスを崩してしまったときにすぐ手でつかまれるように、壁やテーブルなどの近くで行いましょう。
- まっすぐに立ち、両手を腰に当てます。
- 片足立ちになって、もう片方の脚の膝が直角になるまで上げます。30~45秒(各自のレベルで目標を変えましょう)、そのままの姿勢を保ちます。
- 反対の脚で同様に。
- 足のバランス感覚を高める運動
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足の指は、立ったり歩いたりするときのバランスをとる働きをするので、普段はあまり気にしないと思いますが、しっかり強化しましょう。変化は必ず現れます。テレビを見ながら、本を読みながら、家族とおしゃべりしながら、座ったままでできる“ながら運動”です。
- 膝がだいたい90°になる高さの椅子に座ります。
- 足元にタオルを置いて、片方の足の指でつまみ、足を上げて10秒。
- 次に、反対側の足の指で同様に。
※運動の際には、呼吸を止めずにリラックスして無理のないように行いましょう。